大御神社とは

国登録有形文化財(本殿・幣殿・拝殿) 平成11年10月14日指定
大御神社は、皇祖・天照皇大御神を御祭神としてお祀(まつ)りする古社です。宮崎県日向市伊勢ケ浜の柱状節理の上に、海を背にして鎮座しております。日向市の皆さまをはじめ、県内外から多くの方々にご参拝いただいており、近年では海外からも多くの参拝者が訪れています。御祈願やご参拝を通じて、多くの人々の心のよりどころとして親しまれております。
ご由緒
大御神社のはじまり

当社の詳細な創建年代は明らかではありませんが、当社に伝わる『神明記』をはじめとする古文書によれば、天孫降臨の時代、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が当地をお通りになり、千畳敷の盤石から雄大な海原を望まれました。そして皇祖・天照大御神を奉祀し、国の平安を祈念されたと伝えられています。その後、この由緒ある地に人々が御殿を建立し、天照大御神を勧請して村の鎮守としてお祀りしたことが、当社の起こりであると伝えられています。
時は下り、神武天皇御東征の時代。神武天皇は、お船出の地である美々津を発たれた後、伊勢ヶ浜に寄港し、天照大御神をお祀りする御殿(現在の大御神社)にて、武運長久と航海安全を祈願されたと伝えられています。
また、近隣の「細島」の地名は、神武天皇が大鯨を退治された際、その御鉾を立てられたことから「鉾島」と呼ばれ、後に「細島」へ転じたものと伝えられています。さらに、大御神社の西に横たわる櫛の山、東にそびえる米の山(久米の山)は、神武天皇の先鋒として東征に従った天櫛津大久米命(アメノクシツオオクメノミコト)の御名に由来するともいわれています。
その後も当社は、日知屋城主伊東氏をはじめ、延岡城主や幕領代官ら歴代の為政者から篤く崇敬されてきました。また、地域の人々からは「日向のお伊勢さま」と親しまれ、今日に至るまで変わらぬ信仰を集めています。
龍神信仰の痕跡
平成15年に西境内の拡張工事を行った際、払い除けた竹藪の中から、さざれ石の「神座(かみくら)」が見つかりました。神座には硯状の岩があり、岩上祭祀の痕跡を今に伝えるものとされています。
さらに平成23年には、神座の下に「龍神の霊(玉)」が、また鵜戸神社が鎮座する洞窟入口には「昇龍」の姿が確認されました。これらは約5,000年前の縄文時代に広まっていた龍神信仰の痕跡を示すものと伝えられています。
境内・周辺各所のご紹介
当社境内および周辺には、上記で触れた場所のほか、柱状節理の断崖と日向灘が織りなす景観をはじめ、歴史や伝承にまつわる見どころが数多くございます。
ご参拝の折には、ぜひ境内や周辺を巡りながら、この地ならではの自然と歴史をご体感ください。
ご参拝の皆さまへ

当社境内一帯は、古代より人々の祈りが捧げられてきた聖地であり、大地と海のエネルギーが交わる場所です。約2,000万年前に形成されたさざれ石や柱状節理をはじめ、この地には岩上祭祀や龍神信仰の歴史が刻まれ、やがて今日の神社の姿へと受け継がれてきました。
御祈願を通じて大神さまへ感謝と祈りを捧げる心の拠り所として、また豊かな自然に包まれながら心身を整える憩いの場として、多くの方々に親しまれています。さらに、お正月や例大祭をはじめとする諸行事は、地域内外の人々が集い、交流を深める機会ともなっています。
年始の初詣に限らず、毎日でも、月に1度でも、もしくは何かの節目や悩み事があってお祈りしたいときだけでも。それぞれの形で構いません。どうぞ大神さまとの御神縁を感じながら、この地で心を静め、明日を生きる力をお授かりください。皆さまのご参拝を心よりお待ちしております。









